tokiron’s blog

日々考えている事をなんとなく・・・

障害者がやっていることを、健常者がチャレンジして障害者が感動するという番組を。(逆24時間テレビ)

毎年24時間テレビの時期になると、

この番組の違和感て、なんなんだ?とよく考える。

で、今年もそういうことを考えていたのだけれど、

それが今になってやっと言葉にできるかもという感じになってきた。

 

だから、季節はずれだけれど。

 

基本的に私は人に対して

「かわいそう」

という気持ちは持ちたくないと思っている。

やっぱり同情というのは、してもされても気持ちのいいものじゃない。

 

で、24時間テレビって、

障碍者かわいそう」

がベースに流れている感じがするんですよね。

まずそれに違和感。

 

そして、ジャニーズと一緒にダンスの練習をして、

できないことが苦労してできるようになったと感動するストーリー。

 

これにも違和感。

できないことができるようになるのは、とっても素敵なこと。

それは障害があるないに関わらず、全員にあてはまる。

 

で、そのなんというか、

「障害があるのに、こんなことができるようになって、すごい!頑張った!感動!」

 

って、どうなんでしょう。

 

できないことができるようになってすごいのは、みんな同じであって、

「障害があるのに」って、なんだか見下していないか?と思ってしまう。

 

そして、健常者と同じ事を障害者ができるようになると、感動なのか?!

と、思う。

 

じゃ、障害者ができて、健常者ができない事をやる番組作ってよ。

とも思う。

 

たとえば、

ブラインドサッカー対決。

車いすバスケ対決。

 

などなどいろいろあるでしょう。

私の思いつかない事たくさんあると思う。

 

で、その時に、障害者はこんなに大変な思いをしてやっている、なんて思うとしたらやはり思い上がりと思う。

なぜなら彼らにとってはそれがデフォルトなのだから。

 

健常者が日常にやっていることを障害者が難しいと思うのと同じように、

障害者が日常にやっていることが、健常者に難しいだけ。

 

ここまで、

「障害者」

とか、

「健常者」

と書いているけれど、そもそも「障害」ってなんなんだ?とも最近よく考える。

 

体の一部が欠けていると障害と言われる。これは見た目で分かりやすい。

じゃ、内蔵の部分は?

心(というよりも脳と言った方がいいのかな?)の部分は?

と考えると見た目では分からない事も多いしどこまでのことを指すのかもはや分からない。

 

 

じゃあ、こう考えたらどうだろうか。

 

「障害者」=「日常生活に差し支えのある人」

 

でもさ、それを言ったら日常生活に差し支えのある人なんて、ごまんといるわけで。

足が悪くても、車椅子に慣れた人ならもしかしてそんなに不自由を感じていないかもしれない一方で、

体はどこも悪くないけれど、性格的に社会生活を送るのに差し支えのある人だっているわけで。

そうすると、

「”自分が”不自由だと思うか思わないか」

が境界なのか?

と、考えたり。

 

 

よく思うのは、私は目がとても悪くてメガネがないと生活できないこと。

メガネのない時代に生まれていたら、れっきとした障害者だ。

生活ができない。

 

「障害」=「日常生活に支障のある人」

と考えると、道具やテクノロジー、医療が発展したり、環境が変われば今まで障害者と呼ばれていた人は障害者ではなくなる。

 

てことは、障害のあるかないかって、その部分のテクノロジーや医療が発展しているかしていないか?ってことなのか?

どんな状態の体でも、環境が対応できていて、日常生活に差し支えなければ障害がないと言えるんじゃないか?

 

そう考えると、現在その人の障害と言われる部分て、もうただの

「違い」

でしかないんじゃないかって。

 

 

なんだか書いているうちに訳が分からなくなってきたので、

またいつか続きを書く事にして、このへんで。

 

 

ただ、行政が障害者をきちんと定義することは大切だと思う。

どのような状態の人に、どんな支援を行うかというルールを決めなければならないから。

それは、大事。

ただ、私たちが普段「障害」となんとなく思っていることについては、

よく考えていかなければならないなと思う。

 

ちなみに私が障害者であるかないかなのだけれど、

ブログの中にも書いたようによく分からないです。

体に欠けている部分はないですが、

病気でほぼ寝たきり状態になったことはあるし、

歩けなくなったこともあります。

障害者2級がつく病名を診断されたこともあります。

でも今は、特に差し支えてはいないです。

ただ病気の治療が面倒なだけ。

 

 

娘ちゃんは、生まれつき心臓に穴があいていて、母子手帳には確か障害児となっていたと思います。

でも、今のところ、日常にはなんら差し支えなく、問題なく成長しています。

 

一体「障害」ってなんなんでしょうね。